2010年6月20日日曜日

SAPIO 国税庁の研究


●内容
【SPECIAL REPORT】国税庁の研究


・〈今後の焦点〉地検特捜部と国税の「最強タッグ」が“対小沢”リターンマッチに動き出す

・〈徹底図解〉ベールに包まれた「徴税権力」これが検察を凌ぐ精鋭組織の「光と影」だ

・〈摘発最前線〉世界の国税が追いかける脱税犯罪者たちの「悪質新手口」を告発する!

・〈報道の内幕〉発表・レクはなく“色仕掛け”も通用しない「国税担当記者はツライよ」

・〈緊迫攻防〉天才脱税コンサルタントと国税局査察部の戦いを描いた人気ドラマ『チェイス』の舞台裏

・〈体験告白〉スペアタイヤから下着、エロ本まで調べ上げ! 元ヒルズ族が語る「マルサに踏み込まれた瞬間」

・〈EUの苦悩〉ユーロ危機を引き起こしたのはEUの「脱税天国ギリシャ」への不信感だった

・〈史上最高額〉英国は166億円、中国はなんと1兆円超 驚愕! これが「世界の脱税王」だ

【緊急特集】「政界大再編の予兆」

・〈政界キーマン〉民主党は政権交代で役割を終えた。小沢支配が未来永劫続くわけではない!

・〈最新データ〉続「嵐を呼ぶ参院選」当落予測! みん党躍進で民主党「ここまで負けるか」の大惨敗へ

【勝ち組の法則】大ヒット「ザ・プレミアム・モルツ」に学ぶ「デフレ下で売りまくる4つのヒント」

【SIMULATION REPORT】〈暴力とテロがロックオン〉狙われたサッカーW杯の裏側

・〈対テロ警備〉「警官4万人」態勢でも万全ではない 南ア大会をテロリストからどう守るか

・〈危ない南ア〉「世界最悪のクライムキャピトル」開催はブラッター会長選と引き換えだった

・〈戦火の選手たち〉彼らは自由を求めて戦った 紛争に翻弄された世界のフットボーラーたち
 イビツァ・オシムのスタンス「戦争から学んだなんて口が裂けても言えない」 それはオシムだけではない フィールドの外で戦った選手たち

・〈フォトルポ〉決勝の地・ヨハネスブルク「クスリと暴力の巣窟」に4か月潜入撮!

・〈専制とスポーツ〉独裁者はスポーツをどう食いものにしてきたか

【FOCUS】〈北朝鮮の蛮行を許し続けたツケがついに最悪の事態を招く〉中国が第2次朝鮮戦争を誘発する

【現地発レポート】習近平が中国「人民」に脆く日



●概要

◯国税庁の組織形態
国税庁→国税局(全国11)→税務署(全国524)


◯税暦表
税務署や国税局がもつデータベース
法人の過去の納税情報、業績、財務指標がコンパクトにまとめられている


◯特捜部との関係
国税庁は脱税者を起訴できないため、特捜部に告発し起訴する
両者間での人事交流を活発にするため、出向なども行い、個人レベルの関係も作られる


◯特捜部と国税庁の関与した事件
ロッキード、佐川急便等、大事件は両者のタッグ


◯国税OB
退職後は税理士の資格が与えられる
企業の監査役や顧問税理士として第2の人生のスタートをきる


◯徴税権
徴税権は警察・検察権に並ぶ2大権力


◯6階
東京国税局査察部のこと
旧局舎時代に査察部が陣取っていたことから呼ばれた
マルサが有名


◯マルサ
国税局査察部門
悪質な脱税を摘発する。公訴権はないため、検察に起訴してもらう
強制捜査権をもつ


◯リョウチョウ
国税局課税部資料調査課
政治家、資産家、芸能人、スポーツ選手などのデータを管理し、調査する部署


◯国税庁の内部規定
「税務調査における質問調査権は犯罪捜査のために認められたものと解してはならない」
「マルサが動くような事案は例外として、我々は徴税に徹するべきで、世直し期間ではない」


◯パーマネント・トラベラー(PT)
永遠の旅人
納税を逃れるための脱税行為を指す
税率の高い日本を離れ、税率が極めて安い国に移住する。たまに日本に帰ってくる


◯キャピタルフライト
資産を海外に飛ばす
資産を不安定な国に置いておけないので他の国に移すことは違法ではないが、ここではそのことを国税局に申告しない脱税行為を指す


◯タックスプラモーター
脱税指南する人。弁護士、公認会計士、税理士などが大半


◯マスコミ「地獄の三角地帯」
警視庁、東京地検特捜部、国税庁
仕事量、競争の激しさからそう呼ばれる
特に国税庁は「発表」すらしない。


◯タックスヘイブンの現場
カリブ海のタックスヘイブンは何の変哲もないビルがポツンと一棟あるだけ
しかし世界中から何万という会社の支店がビル内に紙だけで存在し、巨額資金が出入している


◯脱税天国ギリシャ
GDPの30%が脱税されているといわれている
医師の年収が3万円が通用する
脱税のテクニックなど必要なく、簡単に脱税できる。税務署には賄賂で対処


◯ギリシャの歴史
戦後、政治的な反独裁が長く続いた
民主主義と言いながら、パパンドレウ家とカラマンリス家の2大ファミリーが交互に政権を握ってきた
これにより腐敗が進んだ


◯ダッチサンドイッチ
オランダのように自国経由の節税を売り込む、巧妙な節税誘致国家


◯タックス・アムネスティ
税の徳政令
脱税を正直に申告して税金を払えば、刑務所に入れない


◯清とイギリス
アヘン戦争後、莫大な賠償金を請求したが、清にはお金が無い
イギリスは関税局長を多数派遣させたところ、汚職が急減し、普通に徴税しただけで税収が3倍になった


◯ロシアの天然資源の値段
ロシアへの従属度によって輸出価格を変える
NATOとEUに加盟したエストニアはドイツ並みに高い
新ロのベラルーシは安い


◯ウクライナの借金
ロシアから購入した天然ガス代金500憶を滞納している
ウクライナは踏み倒すつもりである
ロシアはそれを利用して、ロシアの黒海艦隊をウクライナ南部の軍港に25年間使用する合意にこぎつけた


◯イランの情報統制
携帯電話の通話やインスタントメッセージ等、あらゆるネットワークコミュニケーションをモニター出来る装置を、ノキアから買った


◯ミャンマーの情報統制
ネットカフェでしかインターネット接続できない
そこでのアクセスをモニターしており、反政府的内容を行えば逮捕


◯岩に囲まれた岩
中国のインターネット
2万人規模のでインターネットモニターしており、政府に不利なサイトは遮断


◯ドイツの情報統制
ホロコースト否定派やネオナチの運営するサイトは禁止


◯ミュンヘン五輪事件
72年西ドイツで行われたオリンピックにてイスラエル代表選手11人がPLOに殺された
西ドイツは「ヒトラーのベルリンオリンピック」のイメージを払拭するため、警備を手薄にしていた
西ドイツ当局は、モサドよりテロの可能性がある情報を得ていたが無視した
イスラエルの特殊部隊派遣も拒否し、地元のミュンヘン警察で対処しようとしたが、所詮アマチュアで大失敗した


◯黒い9月
ミュンヘン五輪事件の犯人グループ
事件後、イスラエルの「神の怒り作戦」により殆どが暗殺された。
暗殺の実行は暗殺部隊「キドン」が行った


◯若者の春作戦
レバノンで黒い9月のメンバー三人を射殺する
実行はモサドと軍の特殊部隊サェリト・マトカル


◯モサドの失敗
黒い9月立案者・アリハッサンサラメの所在が明らかになり暗殺を行うことになった
しかし、キドンは人間狩りが続いて疲弊しており、モサドのメンバーは休暇に入っていた
時の長官ズヴィ・ザミアーは局内のデスクでメンバーを作り暗殺を実行させようとした
結果は大失敗
全く別人を暗殺した挙句、実行メンバーが逮捕され、モサドであることを白状し、ヨーロッパの拠点を暴露する
神の怒り作戦は中止に追い込まれた


◯イスラエルの首相
サェトリ・マトカルに所属しており、若者の春作戦の指揮官エフード・バラックは首相になる
イスラエルでは祖国のために血を流したものだけが首相になる


◯ロシアの国境警備
コサック等、屯田兵で自らの命を捧げて国家を防衛するという自己意識を持っている人々を民族と認定して、国境警備にあたらせる
上からの組織だけでなく、国民有志からなるコサックのエネルギーを下から吸い上げ、国境警備を強化


◯ロシアの情報操作
グルジア国防省がウクライナで買い付けたミサイルをイランに転売したと報道させる
グルジアの国外イメージを失墜させるのが目的


◯スポーツ大会がテロリストに狙われる理由
「ハイプロファイルターゲット」(目立つ派手な舞台)
そうした現場でテロを行えば瞬時にテレビで伝えられる
テロの目的は暴力で政治的主張を一般大衆に知らしめることであり、事件で注目を集めること自体がテロの目的


◯ハードターゲット
政治家など特定の人物。暗殺は困難


◯ソフトターゲット
不特定多数の一般市民。テロ成功は容易


◯クライムキャピトル
世界の犯罪首都。南アフリカのこと


◯南アフリカでワールドカップが開かれた理由
FIFA会長が会長選でアフリカ票を得るために、ワールドカップアフリカ開催を約束した
その時賄賂も飛び交った


◯中国のインターネット事情
ネット規制が有名な中国だが、変わりつつある
汚職などがネットで知られ、辞任に追い込まれるケースが多発
民意を味方につけようとする政治家も登場している
背景には共産党指導部の求心力の衰えがある

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